下鴨神社を出て、次に向かった先は
「下」があれば「上」がある。
ということで、
上賀茂神社へ向かった。
上賀茂神社は、下鴨神社に比べると
小ぶりな感じだ。
本殿へは、特別拝観料500円を払って入る。
500円を払って奥へ歩いて行くと・・・
お坊さんが話をしていて、みんな座って聞いている。
僕も、同じように座って話を聞くことにした。
昔からの言い伝えの物語が絵として残されている。
姫様が、不思議な矢を拾って飾っておいたところ、
身ごもってしまった。
その子が生まれ、非常に聡明に育っていった。
あるとき、宴会の席で「お前の父親はだれか?父親の所に行って示しなさい」と言われ、
その子は、天を仰いで「父は天におられます」といって天に昇って行ってしまった。
母親はひどく悲しんだが、その数年後立派な青年となって戻ってきた。
と、こんなお話し。
話自体は、ありきたりだが、
ありきたりの方が、意外と人の心を惹くものでもある。
韓国ドラマのようにね。
一昔前は、日本のドラマもありきたりのストーリーだったけど、
最近は、ちょっと凝っている。そのためなのか、あまり人気がない。
歌でも芝居でも、ありきたりの中に繊細で複雑な仕掛けを施す方が受けが良い。
逆に、現代は繊細で複雑な仕掛けが書ける人も、演じられる人もいないのかもしれない。
「僕は死にましぇん!」とか「君の瞳に乾杯」とか、単純で良かったなぁ。
それはさておき、京都 上賀茂神社の話。
神社の本殿などの建物は、杉の皮を剥いで重ね合わせて屋根を形成しているようで、
この屋根の葺き替えが、また金がかかるらしく寄付を募っていた。
どうやら、3.11の影響で期待していた企業からの献金が無くなってしまったようなのだ。
少し前、神社の神主をしているというお客さんが撮影に来た。
その時、神社経営について初めて知ったことがある。
それまでは、神社というのは所得税が無料なのは当然として、
国から補助金が出ているものだとばかり思っていた。
神社が倒産って聞いたこと無いし。
しかし、補助金などはまったく無いとのこと。
その代わり、神社の協会みたいなものがあって、
裕福な神社は貧しい神社を援助する仕組みがあるらしい。
だが、明治神宮など金持ち神社は、この協会から脱退してしまっているとのこと。
なので、神社経営は結構厳しいんだと話していた。
お正月に、1年の9割の収益を稼ぐそうだ。
その収益は、お賽銭?って思うけど、
お賽銭は微々たるもので、企業などからの多額の献金がほとんどの収入だとのこと。
(こんなことばらして良いのだろうか?)
企業献金が無くなると神社は大変なようだ。
そんなわけで、下鴨神社でも上賀茂神社でも
心ばかりの献金をしてきたよ。
そして、次は、比叡山へ