銀座線の車両が、木目になっていた

青山にオフィスを移転したのが、2003年のこと。
青山から移転したのが、2015年。
ってことは、12年間、青山に居たってことだ。
その12年間の間、電車の乗るたびに使っていたのが、銀座線。

銀座線は、東京の地下鉄で、最初に開通した路線である。
そのためか、外苑前駅は、狭い・暑い・エスカレーター無しなのに階段も通路もが狭いという、大変な駅だった。

僕たちが外苑前を去ってから、駅の工事が始まったのだが、未だに、何も完成しておらず、相変わらず狭い階段を荷物を持って上がらなければならない。
ちなみに、すべての出入り口が狭い階段オンリーということではなく、僕が利用している3番出口ではない、新しい出入り口には、エレベーターもエスカレータもあるのだ。

未だに外苑前に行っている理由は、銀行の取引支店が外苑前のままだし、矯正歯科も外苑前にあるので、数ヶ月に1回程度は、外苑前に赴くのである。

それはさておき、銀座線は、しばらく前から、銀色のボディーに黄色のラインだったのが、車両全体が黄色に変わった。
さらに、今回、新型車両が導入されたらしく、乗ってみたら・・・

内装が木目じゃん!

マンションなんかだと、結構木目が使われているし、高級車なども木目が多いが、とうとう電車も木目になったのかぁ。
文明が発達するにつれて、いろんなものが木から金属やプラスティックに変わっていった。
それは、時代の変化と未来を象徴するものだったのだが、そうした時代は終わり、人は自然の一部であるように、温かさと生命を感じる「木」を、もう一度思い出しているのだろう。

実際には、木目調というだけで、中身は金属やプラスティックなのだが、きっと、もう何十年か経っていけば、木目のビニールシートではなく、本物の木のシートを貼り付けるようになったり、薄い板材を貼るようになったりと、木を筆頭に、自然を取り入れていくような時代になっていくのだと思う。

実際、世界では、なかなかうまくいってはいないようだが、木造の高層ビルなどが建築されている。
それらも、何十年かしていくと、都市の一極集中は減り、地方分散になることによって、高層ビルは徐々に低くなり、木造の建物が都市部にも増えていくのではないかと思う。
もちろん、木造でも、火災に強いというのは大前提だ。

木造は、火災に弱いというのが一般的な知識であるが、実際には、ログハウスなどは、そうそう簡単には燃える事がないので、意外にも、準防火地域という住宅街などでも建築できるし、今後は、防火地域でも建築できそうなのである。

なんせ、新国立競技場だって、木造で建築されたのだから、これからの時代、木造がトレンドになるのは目に見えているような気がするのだ。

-MARK'S BRAIN:思考, TRAVEL