28日間のNew Yorkを振り返る その4

New Yorkに着いた時もそうでしたが、
1,2日目は夜中1時~3時に目が覚め、
3,4日目は3時~5時頃に目覚め、
5日目くらいから普通になりました。

今日も、3時頃目が冷めたのですが
なんとかがんばって5時まで寝ました。
でも、健康的でいいんですけどね。

$【Mark BLOG】-New York Manhattan

さて、そろそろ記憶も薄れてきたので、
New Yorkのことは最後にしようと思います。

人に会うたびに「どうだった?」「楽しかった?」と聞かれます。
通常旅行に行けば、特にトラブルでもない限り「楽しかったよ!」となるのですが、
今回はそうもいきません。

1週間程度の旅行なら、観光スポットをまわったり、
おいしいものを食べたり、チョットした冒険をしたり、
楽しいまま終われるのですが、10日過ぎ、2週間過ぎ・・・
となると、普通の生活となんら変わりません。

もう、特に行くところもなく、やることもなく、
1ヶ月来てそれ以上の目的がそこにないので、
「日々暮らす」というのが2週間を過ぎた頃から始まります。
すると楽しいとかはなくなりました。

でも、代わりにそこにいる人達の生活が見えてきます。
スーパーマーケット、コンビニ、食堂、アパート内、ランドリー、
公園、子供の遊び場、駅、道を歩く人々、朝の通勤ラッシュ、
夜たむろする人達、平日と休日・・・

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たくさんの人達がそこに生活していて、
そうした人達と同じようにただ生活する。
特にやることがないので、カフェで人を眺めていたり、
ふらふらと散歩してみたり、公園のベンチでボケーっとしてみたり。
話せれば今回の何十倍、何百倍も生活に溶け込んだだろうけど、
それは仕方ないとして・・・

今回の目的は、この生活を感じることだったので、
多少なりとも実感することが出来たのは成功だ。

実は、大阪にお店を出したときに、
お店の場所を大阪を知らないまま決めた。
何度か足を運び、色々と見て回って決めたのだが、
実際に作ってから、自宅用のマンションを借りて、
2週間ごとに東京都の往復をしたのだが、
2週間以上住んでみて、やっと大阪が分かりかけてきた。

ちょこちょこ来るだけでは、
全く見えないものが見えた。

そうして、生活に溶け込むことが、
そこにいることが普通になることが、
その場を知るスタートになるということを
大阪で経験していたので、今回は約1ヶ月という期間にした。

じゃあ、その中で何が見えてきたのか?
日本や東京との違いと共通点が見える。

共通しているのは、
どちらも世界屈指の豊かな街だと言うこと。
もちろんデータ上でしか知らないし、
実際、他の国や都市がどれほどなのかはわからないが、
貧しいと見えても食べられない人はいないように感じる。

ホームレスでも、アフリカの飢餓で苦しむ人達のようではない。
細くても死にそうなほどではない。
デブの物乞いなんてのがいるくらい。
「そいつに金やんのは、おかしだろ!?」って思ったよ。

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そして、やる気になれば何でも出来るし、
AMERICAN DREAM でも JAPANESE DREAM でも
叶えるには当然最適な街だろう。

だた、そこでの違いは、やっぱりNew Yorkは移民がほとんどなので、
とにかくいろんな人がいてグチャグチャしている感じがある。
東京も地方からいろんな人が来ているという点では、
いろんな人がいるとは言えるが、ほとんど日本人だ。

なので、New Yorkはもちろん、Washington DCでも、
いろんな国の人がいて、そうした人達に接するのは非常におもしろいだろうと思う。
残念ながら、今回は深く接することは出来なかったけど。

あとは、東京ではみんなが裕福な人っぽいが、
New Yorkでは、そうでもない。
アパートのランドリーで会う、
肌の浅黒い人達の多くは、メイドさんやベビーシッターだ。
通りで新聞を配る黒人や屋台をやっている人達などは、
そう多くの収入があるわけではないだろう。
最低賃金というのがあるのかどうかわからないけど、
東京の最低賃金は結構いい。時給837円だ。
最低賃金だとしても、フルタイム残業無し週休2日で14万円にはなる。
残業するか夜バイトしたり、休日のうち1日でもバイトでもすれば楽に20万円は超える。
すると、年収は240万円だ。

日本にいるだけだと、これは低すぎると思うだろうが、
New Yorkでも、これ以下の人達は東京よりも断然多いだろうし、
世界から見たら、とんでもない金持ちだろう。

東京でもそうだが、今回New Yorkへ行き、
そして改めて日本や東京を振り返って思ったことがある。
その一つが、そこにいるだけでは、自分がいる場所のことが全く見えないということだ。

賃金が安いと文句をいっている人、
仕事を失ってもう生きていけないと嘆く人、
現状に不満を抱いてばかりの人、
やる気が無くダラダラと生きているだけの人、
など、どこにでもいるが、原因はすべて他人のせいにするという共通点がある。
原因が他人にあるので、自分が何かしても意味がないと考えている。
なので、何も改善しない。だから何も変わらない。
そして、転職や転居でもして環境を変えれば、他の誰かならなんとかしてくれると思っているが、
当然、何も変わらない。
そんな人達が、山のようにいる。

New Yorkに行って、東京を振り返った。
すると、正直、New Yorkより住みやすく、
手厚く保護されている。
賃貸不動産は借り手に優しく、
雇用制度は従業員にとても優しい。
アメリカ映画で見る「クビだ!」で即刻クビなど、
日本では許されていない。
家賃を滞納しても借り手の権利の方が強く出て行かなくていい。
生活保護を受ければ結構普通に暮らせる。
保険は全員加入なので、医療費
も安い。
保険料は高いけどアメリカも同じだろう。アメリカの方が高いかな?
やっぱり日本って東京ってステキと思ったよ。

しかし、日本にはとんでもない金持ちっていうのは少なく、
ニューヨークには世界一多い。
なので、可能性としてはやっぱりニューヨークのほうが可能性はあるだろう。
東京近郊とニューヨーク近郊の人口は、
東京近郊が約3,000万人に対して、
ニューヨーク近郊は約1,600万人で半分だ。
しかし、マンハッタンを見ると、どうみても多い、多すぎるくらい多い。
集中しすぎだろ!って言いたくなるくらい多い。

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さらに、観光客がメチャクチャ多い。
こちらも多すぎるくらい多い。
どの観光地も、毎日メチャ混み。日本では考えられない混みようなのだ。
そう考えると、住んでいる人の人口+観光客+数に入っていない人達(不法滞在者等)を含めたら、
マンハッタンにはとんでもない人の数がいる。

アメリカの人口も日本の約3倍の3億人。
言葉のことで言えば、日本語は1.2億人に通じるが、
英語は・・・30億人には通じるだろう。
人が多くいればいるほど、可能性は高まる。

話が少しずれるが、神田昌典さんが著書の中で、
その国の49歳の人口が最も多い時が景気のピークになるということを言っていた。
日本で言うと、僕と同年代の1972年生まれの人達は非常に多いので、
49歳になるときと言うと2021年だ。
このときに景気がピークを迎えるという予測。
なぜかというと、49歳が最もお金を消費する年齢だからだそうだ。

人が多ければ多いほど流通量は高まる。
その分チャンスも増える。
ただ、景気が上がれば上がるほど物価も上がる。
なので、東京もニューヨークも物価は高い。
しかし、チャンスを手にして頑張ってみようと思う者には素晴らしい所だろう。
と、ニューヨークの可能性を感じたよ。

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僕の撮影手法は、結構、言葉を大事に使うので、
初めは海外では通用しないと思っていた。
うまくニュアンスが伝わらないかもしれないからだ。
でも、よく考えたら日本人も5万にも住んでいるし、
ニューヨークには、全米中、世界中から人が来るので、日本人だけでも凄い数、
さらに、ネイティブじゃければ似たような下手な英語で会話するのでなんとかなるかな?
あとは、よくよく考えれば言うことはある程度決まっているから覚えちゃえばいいじゃん!
撮影中は、あんまりしゃべんないしね。
と、いうことで人生の中でいっぺんやってみないとイカン。と思ったわけです。

昨日、近所の定食屋でランチを食べて、
すぐそばにある本屋に行って写真集をパラパラと見ていたら、
SUPER TOKYOなる本が。すごく厚い。
1000人の著名人のヌードが載ってる。結構ポーズが過激。
撮影者は、シンガポール出身のレスリー・キー氏だ。

2年かけて1,000人を撮影したそう。
出版は5000部で価格は15,750円。
1,000人の著名人となるとギャラは?
と、考えると元が取れないよな?と思ったがそのあたりはカラクリがあるのだろう。
それにしても、とても良い写真集だった。
今、ちょうど表参道ヒルズで写真展をやっているようなので見に行ってみようかと思う。

さらに、そこで以前セミナーにたまたま出て、
すごく良かった写真家のハービー山口さんにバッタリ!
思わず声をかけた。
ハービーさんも、10年間ロンドンで生活していて、
素晴らしい写真を出している。
こうなると、僕もチャレンジ精神がフツフツと沸き上がってくるというものだ。

日本で生まれて日本で育ち、日本で死んでいくのもいいが、
世界は広い、日本を全部まわっても土地面積で言ったらとても小さい。
人口で言ったら1/60の人にしか接しない。
せっかく、自由に世界に行くことが出来る日本人であるし、
得たお金を少しずつでも貯蓄しておけば、世界中に旅行に行ける資金ができる。
日本人なら誰にでも可能だ。

今回、初めて長期(と言っても1ヶ月だが)に海外に出てみて、
改めて日本の豊かさを感じ、世界の広さを感じた。
もっと、いろんな所に行ってみたくなったし、住んでみたくなった。
日本に日本人として生まれた特権は、そうしたところでも大いに生きる。

この国に生まれてよかったと切に実感した旅だった。

おわり

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