かぼっちとゴーヤっち

今年の夏は、畑が寂しい。
去年、たわわに実ったトマトが、今年はさっぱりである。
やはり、ホームセンターで買った苗では、化学肥料に慣れた苗だからか、以前もそうだったが、まったく育ちが悪いのだ。

去年は、トマトはタネから育てた。
それも、有機栽培のタネと言うやつでやったところ、たわわに実ったのだ。
今年は、昨年の落ちたタネから芽が出るかと期待していたのだが、残念ながら出なかった。

そんなわけで、今年は、あまり野菜が成っていない。
そんな中、勢力を拡大しているのがカボチャである。
ぐんぐんとツルを伸ばしている。
そして、ズングリと大きなカボチャの実をつけてくれた。

カボチャの収穫は初である。
切ってみると、あまり甘みのない、中が黄色いカボチャだった。
中がオレンジ色のカボチャは甘いが、黄色いのは淡白な味である。
それでも、自分の畑でできたものは、おいしいと感じるものだ。

そして、もう一つ、それほど多くは実っていないが、ゴーヤができた。
沖縄料理のゴーヤチャンプルーを、今までおいしいと思ったことはない。
やっぱり、ゴーヤは苦い!と言う記憶がある。

今回、なぜかゴーヤが出来ているが、正直「こんなん植えたかな?」と、植えた記憶にない。
違う苗と間違って買ってきたのではないだろうか?

それでも、出来たものは頂かなくてはと思い、食べてみた。
すると、あまり苦くない。
いや、苦いには苦いが、今まで食べた記憶のゴーヤと、なんか違う気がした。

今までは、苦味が、なんか舌に嫌な感触を与えていたのだが、自分ちのゴーヤは、苦いけど、舌に嫌な感触は与えないのだ。
う〜む、これも、自然栽培の効果だろうか?
よくわからないけど、とりあえず、それなりに美味しくゴーヤが食べられた。

野菜の育ちに、土の中の栄養素が関係しているのはもちろんなのだが、もう一つの原因が、モグラとネズミである。
生育のよくない植物の周りの土を触ると、必ずモグラの掘った穴が見つかるのである。
それを考えると、畑の地中は穴だらけなのではないかと思われる。

犬のFANを放し飼いにしていた時は、FANがよくモグラを捕獲していた。
今は、繋いでしまっているため、FANがモグラを捕獲してくれることは無くなってしまった。
これも、モグラが勢力を拡大してしまった原因の一つだと思う。

あちらを立てれば、こちらが立たず、みたいな状態で、なんでも完璧にはいかないものなんだなぁ。

-FARM:畑