琵琶湖をバックに、夕陽の中に佇む『まんじゅう号』

往復2,000kmの旅に行ってきた

うちの奥さんが「幕張で開催しているキャンピングカーショーに行きたい」というので、一緒に行くことにした。
いつもなら、飛行機で、松山空港から成田空港へひとっ飛び。
しかし、今回は、新しく仲間に加わったポルシェカイエンGTSこと『まんじゅう号』で行ってみることにした。

それも、ただ、愛媛から千葉へ行くというのは面白くない。
今回の旅のメインテーマが、

カイエンで雪道を走ってみよう!

ってこと。
とはいえ、いきなり雪国に突撃するのは怖いし、雪に慣れてない地域での大雪では、自分は良くても周りからの貰い事故は嫌なので、途中で、雪のありそうなところを通過するという程度にスケジュールを組んだ。
今回のルートはこんな感じ。

愛媛の山を出発
香川でうどん
比叡山延暦へ:比叡山ドライブウェイで雪道走行
ラコリーナ近江八幡
津のビジネスホテルで宿泊
天むす発祥の店:天むすの天寿
伊勢神宮でお参りして、赤福食べる
三重の友人宅へ
多気町VISON散策&HOTEL VISON宿泊
伊勢湾フェリーで、鳥羽から伊良湖へ
三ヶ日の祖父母宅:墓参り
母と叔母と共に、父と弟の墓参り
富士にある:そばの実 一閑人で、いつものそばを食う
富士山の北側を周り雪道を走る、圏央道を通って千葉へ
奥さんの911でキャンピングカーフェアへ
戻りは、千葉から東京都心を通って浜松へ
古い友人たちと食事
アクトシティ浜松ホテルオークラに一人宿泊
600kmを一気に愛媛へ帰還

この中で、雪道に遭遇するのは、二ヶ所。
比叡山延暦寺へ向かう、比叡山ドライブウェイと、富士山の北側を回るルートだ。

今年は、12月下旬と1月下旬に、大寒波が襲来。
各地で、大雪になり、大変な状況になっている。
そのため、雪道ドライブは、楽しみでもあり、不安でもあったのだが、、、

なんと、雪がない

大雪から、1週間。
道の脇にはこんもりと積まれているのだが、道路上は、綺麗さっぱり雪がない。
比叡山ドライブウェイで、ほんの少し、残雪の上を通っただけ。
富士山方面も、路肩にチラホラを雪を見る程度で、道路にはまったくなかった。
それでも、塩カル撒き車は、乾いたアスファルトに塩カルを撒いていたのだが、、、

結局、カイエンと新しく履き替えたオールシーズンタイヤの実力は、まったくわからないまま終わった。
それでも、往復2,000km、特に疲れることもなく走り切った。

煽り運転が増えたわけ

今回の多くのルートが高速道路だったのだが、煽り運転が昔よりも増えたのだろうなと思った訳が見えた。
その一つが、高速道路の制限速度の引き上げにあるように思えた。

新東名高速は120km/hに、関越自動車道は110km/hになっていた。
普段から高速に乗る人、車好きな人などは、こうした情報をしっかりと受け取っているのだろうが、普段から高速を利用しない人や、車に興味のない人は、制限速度が上がっていることに気がついていないのではないだろうか?

平気で、追い越し車線を100km/h、もしくは、100km/hにも満たない速度で、悠々と走っている。
当然、走行車線は空いているにもかかわらずだ。

今回、その多くが、軽自動車や小型車だった。(あとレンタカーもチラホラ)
こうした車を選ぶ人たちの多くが、車には興味がない。
車に興味がないということに加えて、道路交通法にも興味がない。
さらには、車の運転マナーや慣習などにも、ちっとも興味がない。

そのため、追い越し車線を、平然と走っていることが、交通違反であることを知らない。
さらに、制限速度内で、他の車に追いつかれた際、左に寄って道を譲らなければならないという法律があることも知らない。(道路交通法 第27条)

自らが違反をしているにもかかわらず、後続車に対して『煽り運転だ!』とする事象が多いようにも見受けられる。
もちろん、本当に、執拗な煽り運転は、違反だし、危険だし、どんなに怒り爆発状態でも、やってはいけない。
しかし、心穏やかなドライバーを怒れる獅子にしているのは、自分達だということも気がついてもらいたい。

追い越し車線を延々と走っている車を見つけたら、110番通報でパトカーが取り締まってくれる、、、らしいが。
正直言って、非現実的である。
もう、よっぽど悪質で、それが違反だと知らない人ではなく、悪意を持って追い越し車線を走り続けているのならともかく、ただのんびりと訳もわからず追い越し車線を走り続けている車を通報するのは、気が引けてしまう。
それなら、そっと、左から追い抜いて(追い越しではなく)行った方が賢明だと思ってしまうのだ。

初めて買った、クルーズコントロール付き

クルーズコントロールなど、もう何十年も前からある。
しかし、僕は、クルーズコントロール付きの車を所有したことがなかった。
今回のカイエンに、初めて装備されていたのだ。

今の時代は、すでに、アクティブクルーズコントロールと言って、前の車に追従して走る。
速度が落ちれば自動で速度を落とし、前の車が止まれば、自分も止まる。
走り出せば、自分も走り出す。
さらに、走行車線の白線に合わせて、自動でハンドルを切ってくれる。
かなりの範囲で、自動運転に近くなっている。

それに対して、普通のクルーズコントロールというのは、設定した速度で走るというだけのものだ。
今回、このクルーズコントロールを多用した。
こうすることで、右足の疲労がかなり軽減される。
アクセルを踏み続けることに疲れるわけではないが、長時間、同じ足の状態を保っていないといけないというのは、なかなか疲労度が高いものなのである。
それが、休憩しなくても、速度を落とさなくても、足を動かすことができるのは、かなり助かった。

トラックの速度リミッターの障害

そんなクルーズコントロールを無駄にされてしまうのが、前述した、追い越し車線を平然と走る車と、トラックである。
トラックは、車の運転を職業にしている人たちなので、当然ながら道路交通法などは熟知していると思われる。
そして、本来、ほとんどのトラックドライバーは、ルール守るし、マナーもいい。

しかし、そんなトラックドライバーも、致し方なく、他の車の邪魔になることがある。
それが、追い越し車線に出てくる時だ。
トラックの多くが、雇用主によって?なのか、スピードリミッターが取り付けられてしまっている。
その速度は、どうやら98km/h程度に設定されているらしい。

なので、トラックが追い越し車線に出てくると、どんなに速くても98km/hである。
当然、追い越し車線を走ってきた車たちは、ブレーキを踏まざるを得ない。

これが、東名高速などのように、二車線しかないのに、トラックだらけという場所なら、それはそれで諦めもつくが、制限速度が120km/hや110km/hに変更された高速道で、追い越し車線に出てこられた時は、ハッキリ言って『危険極まりない!』のである。
最低でも、一気に20km/hは減速しなければならない。
通常の走行で考えれば、制限速度を10km/h、15km/h程度オーバーして走っていることは、一般的なことを思えば、35km/h程度の減速を強いられる場面もある。
実際、自分は減速できたとしても、後ろの車が、トラックが出てくるのが見えにくく、急な減速に反応できずに、ぶつかりはしなくても、非常に怖い思いをするだろう。

僕がポルシェを選ぶ理由の一つ

ポルシェには、スピードリミッターが付いていない。
とはいえ、最高速度300km/h近い速度を出すことはない。
それでも、スピードリミッターが付いていないということは、気持ちの上で気分がいい。

ドイツ車の代表格である、ベンツもBMWも250km/hでスピードリミッターが働く。
日本車は、ご存知の通り180km/hである。

速度違反を咎めるのなら、トラックのように、もっと、リミッターが働く速度を下げれば良い。
しかし、そうなっていないのは、状況によっては、速度制限以上のスピードが必要な時もあるということである。

話が脱線してしまったが、今回、2,000km走ってみて思ったことは、

距離よりも、誰と行くか?
クルーズコントロールがあれば楽々
追い越し車線の低速車が撲滅されればもっと快適

と、こんな感じ。

そして、
今回の費用としては、ガソリン代が約5万円、高速代が約4万円。
平均燃費は、7.5km/L(高速8km、市街地6−6.5km)ってところ。

公共交通機関よりも車がいいのは、
やっぱり、荷物がたっぷり詰めて、寄りたい場所にどこでも、好きな時間に行けるってところ。

ということで、往復2,000kmの旅、無事終了。

30日のミソカモウデ。地元の神社にお参り
出発進行!
下に見えるのが地元の集落
いつもの明石海峡大橋
比叡山ドライブウェイ。道はきれいに除雪済み
雪の残る中に佇む、まんじゅう号
左に見えるのが琵琶湖と周辺の街
延暦寺
津で適当に入った中華屋さん
天むすの天寿
伊勢神宮で有名な赤福
多気町VISONのCAFEにて
伊勢湾フェリーに乗り込む
55分の船旅。鳥羽からへ伊良湖へ
久々の「さわやか」で、いちごパフェ
富士山
奥さんの911と2ショット
やっぱり、一人は疲れます
帰路のSA、一人ちゃんぽん

-DRIVE:ドライブ, LIFE STYLE:ライフスタイル, MARK'S LIFE:日常, VEHICLE:車, ポルシェ(カレヤン)