秋晴れと電源車

秋がやってきた。
空が青く、晴れ渡っている。
こんな日は、ソーラーパネルが大活躍。

電線が通っていない山の上での作業をするために、電源車を作ることにした。
今までは、車や重機のバッテリーから、DC-ACインバーターを使って電力を得ていたのだが、大容量が必要なエアーコンプレッサーが動いたり、動かなかったり、、、

そこで、Youtubeで企業案件をやらせてもらっているEcoFlowさんにお願いして、長期でポータブルバッテリーとソーラーパネルをお借りした。
購入すると、バッテリーが399,000円、ソーラーパネルが128,000円と高額である。
それに、現在は、バッテリーやソーラーパネルの性能がグングン上がっている時代なので、そんな時は、購入しても、すぐに新しいものが発売されてしまう。
ってことで、購入は見送っているのだが、電力は必要だったため、借りることにしたのである。

ナンバープレートの無い軽トラのトラさんを電源車にすることにした。
荷台にバッテリーを積み、固定して、その上にソーラーパネルを屋根代わりにかぶせて出来上がり。
あっという間に電源車の完成である。

バッテリーの容量は3,600Wh、最大出力3,000W、現在売られているポータブルバッテリーの中でも最強クラスである。
テストとして、屋根の野地板の釘打ちをやってみた。
エアコンプレッサーを使って、釘打ち機で、1,600本超の釘をエアーで打つ。

エアーコンプレッサーの消費電力は1,350W、初動の消費電力は、なんと2,780Wにもなった。
一般的な家庭についているブレーカーの容量というのは20A、ワットに換算すると2,000Wである。
そして、ACコードやコンセントには、最大15A(1,500W)と書かれている。
そのため、多くの家電は、消費電力が1,500W以下である。

エアコンプレッサーの消費電力は1,350Wだが、スイッチONと共に必要とされる電力は、2,780Wにもなってしまう。
それだけの電流に耐えられる機器でなければならないのだが、今回使用しているポータブルバッテリーの最大出力は3,000Wなので、エアコンプレッサーも難なく動いてくれた。

さらに、晴れた日には、ソーラー充電を行いながらだったので、作業を終えた時のバッテリー残量は99%。
始めた時とまったく同じで、結局、1%も電力が減っていなかったのである。

正直なところ、ここまで大電流に耐えられて、さらに、ソーラー充電によって、電気を消費しないという、まるで魔法のようなことになるとは思っていなかった。
さらに、車なので、どこにでも移動することができ、結局、コンセントからACケーブルを必要な場所まで引っ張るよりも、車を横付けしてしまった方が、早くて、楽で、圧倒的なパワーで使えることがわかった。
ちなみに、電力会社からの電気の方が強力だと思うだろうが、コードを長く引っ張ってくると電圧が落ちてきて、エアーコンプレッサーのような大電流に耐えられず、機械が動かないということもあるのである。

そんなわけで、今回の電源車制作は、今までやったポータブルバッテリーの実験の中で、最も実用的で、ポータブルバッテリーの強みがハッキリと出た結果となった。

今まで、ソーラーパネルで日中に充電し続けて実験するということがなかった。
理由は、家に電線をつなぎながら、太陽が燦々と照る場所へソーラーパネルを持ち出して充電することが不可能だったためなのだが、それは、結局、ソーラーパネルからバッテリーまでの付属ケーブルが短すぎたということ。
今回は、延長ケーブルも送ってくれたが、電源車にしてしまったので、延長ケーブルは不要に。
もしも、今までの実験において、ソーラー充電しながら、家の電気をバッテリーで賄っていたとしたら、容量不足を感じることなく使えていたかもしれないと思う。
それは、今度やってみよう。

動画も公開中なので、みてみて。

-MACHINE:機械, VEHICLE:車, 軽トラ(トラさん)
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