この年代で、映画のタイトルが「招かれざる客」とくれば、
大抵は、白人社会の中の黒人のことを示すことは、
容易に分かることだろう。
ハワイで知り合った、23歳の白人の女性と、
37歳の黒人男性が、知り合って10日後に
結婚の許しをもらおうと、女性の家を訪ねるという設定だ。
いかにも「招かれざる客」である。
映画の内容については、
ネタバラシになってしまうので、
あまり書かないようにしようと思うが、
この映画は、非常にお薦めなので、ぜひ見てもらいたい。
白人と黒人という分かりやすい設定ではあるが、
自分自身が招かれざる客になりえることは大いにある。
そして、自分の所にも招かれざる客が来る可能性も。
例えば、日本でも欧米人なら歓迎するが、アジア人だと・・・
人種の次に最も多いのが、金持ちと貧乏、
美人とブサイク、健康な人と病気の人、
などなど。
この映画でおもしろいのが、
23歳の女性。彼女が、若いというのと
両親の教育がいいのか、
なんでも積極的、恐れを知らない。
差別意識が、まったくない。
という、両親にとっては、
理想通りに育ったが、いざ目の前に現実が来ると・・・
結構、複雑な構成になっていて、
実におもしろい。
エンディングも非常に楽しみにして欲しい。
古い映画だが、ぜひ、お薦めしたい。