狂った果実:1956年 日本

狂った果実:石原裕次郎と津川雅彦が主演。

石原裕次郎は、若いときのままのイメージなので見れば分かるが、
津川雅彦はと言えば、かなり歳を取ったイメージしかないので、
若き日の津川雅彦は、とても新鮮だ。

当然だが、誰にでも若いときはあるというのを感じる。
自分自身を振り返ってみても、当然のことながら、
もっと若いときがあった。
どっちがいいだろうか?と、たまに考えることがあるが、
やはり、断然今だ。
少しだけ、おなか周りの肉が削減されればもっといいのだが。

この映画、裕福な家庭の若者を描いている。
メインの舞台は、逗子だ。
別荘で、ダラダラと夏を過ごす若者達が主人公。

どんな映画でもドラマでも当然のように登場するが、
やはり、男と女の物語は不可欠なのだろう。
兄弟が一人の女性を取り合うことになるのだが、
兄弟というのは、やっぱり女性の趣味も同じなのだろうな。
以前、兄弟2人と姉妹2人が結婚しているというのをテレビで見たことがあるが、
趣味が一緒だとこうなることも考えられるのだ。

その反対に、旦那が奥さんの妹を気に入ってしまったり、
逆もあったりなどということも起こりえるのだろう。

まあ、それはさておき。
映画のタイトルが、どうして狂った果実なのだろうか?
と思って見ていたが、ラストになるまで意味が分からない。
そして、最後の最後に、狂った果実と言うことが分かる。(たぶん)

いつの時代も、若者は社会にフラストレーションが溜まり、
男と女の物語が、いろんな形で果てしなく繰り広げられていく。
というのが、定番だと思っていたが、今の時代はそうだろうか?
今の若者は大丈夫だろうか?おとなしすぎやしないだろうか?
この先の日本を案じるが・・・・

これも大人達が望んだ結果が出てしまっているのだろう。
子供の頃から、「大人しくしなさい」「あれはダメ、これはダメ」
そんなことばかり言い続けてきて、親の気に入るように生きてきたと思ったら、
こんな風に言われるのだ
「最近の若者は生気がない、やる気がない」
「なにが草食系男子だ。父さんの若い頃はな・・・」って。

メチャメチャなのも困るが、大人しいのも困る。
いったいどうしたらいいのだろうか?

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