アガサ・クリスティー ミス・マープル5 鏡は横にひび割れて:1962年 イギリス

テレビが勝手に録画しない限り、絶対に見ることがなかったであろう
アガサ・クリスティーの映画。

ミス・マープル5 鏡は横にひび割れて

アガサ・クリスティーは、名前しか知らなかったが、
なんとなく、推理物であることは知っていた。
推理物には、必ず殺人がある。

僕は、人が死ぬ映画を極力避けるようにしているが、
なんとなく、見てしまった。

幸いなことに、殺人と言っても
良くあるハリウッド映画のように血をドバドバと流して死んだり、
意味もなく死んだり、敵と分類された方は何人も死んだりということではないので
見ていても気分が悪くなることなかった。

推理物は、見ている方がうまく推理していって、
最後には、「あー、そういうことね。へー」と感心するような
完璧なストーリーでなければならない。

そのため、その他の多くの映画のように、
矛盾しているけど、まあいいか。
と、いうような部分がなくて、とても見やすかった。

僕は、矛盾や無理矢理なところが
非常に嫌いなのだ。
もしかして・・・ありうるかも?というギリギリのラインが好き。

以前、セブンという映画を見たときに、
これはあり得ないとは思うけど、
もしかして可能性はゼロではない。
自分のすぐ側でも起こっても不思議はない。
と、思ったときに、非常に感心したのを覚えている。

この映画もそうだった。
人の感情をうまく使っている。
自分が主人公と同じ立場だったら、
同じことをするかもしれない。
と、思ってしまう。

誰もが正しいことをして、
誰もが正しいことを言い、
誰もが納得できる結果に終わる。
しかし、最後まで結末は分からない。

アガサ・クリスティー恐るべし。

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