バックドラフト:1991年 アメリカ

朝っぱらから、くどい映画を観た。
「バックドラフト」
消防士の兄弟愛を描いた映画だ。
観るのは実は2回目で、僕が大好きな映画の一つ。
何度みても良いし、また違った視点で見ることが出来た。

初めて観たときには、
兄弟の絆に注目していた。
結構、男の友情ものが好きなのだ。

しかし、今回は少し違った。
主人公として、弟のブライアンに注目が集まりがちだが、
今回は、兄のスティーブンに目がいった。

兄のスティーブンは、
父親の跡を継ぎ、立派な消防士になっていた。
しかし、頑固一徹で自分のやり方を変えない性格。
死を恐れず、失敗を恐れない。
とにかく、とことんやり抜く。
そして、感情的で、時には子供っぽいところがある。

40代、50代の個性的な役者が主人公の場合
アメリカ映画に良くあるタイプだ。
そして、お決まりなのが必ず離婚している。
この映画の兄スティーブンもそうだった。

やることはすごいし、根性もある。
世間一般では「強い人」で通っている。
しかし、心はもろく感情的で、いったん心のたがが外れると非常に弱い。
そして孤独だ。

何も恐れないことからくる「強さ」と、
その反動で常に不安を抱えていることからくる「弱さ」が
極端に入り交じっている。

こうした男は、「結婚に向かない男」というレッテルを貼られている。
現にこうした男性の多くが離婚経験がある人が多い。

別の映画の中でこう言っていたのを思い出した。
「芸術家は女心が分からない。なぜなら自己中心的だから。」と。

正直、痛い。
俺自身が40歳まで独身で、
ぱっと見からして「いかにも独身」
まさに、結婚に向かない男そのものだからだ。

NHKのドラマ梅ちゃん先生で、
世良公則が演じる坂田に対して、
梅ちゃんのことが好きな、ちょっと不器用な松岡が、
こう言うシーンがありました。
「女心が分かっていてすごいですね。どうしたら分かるようになるんですか?」
(違うかもしれないけど、こんな感じ)
すると坂田はこう言う「女心なんて分からないよ。分かっていたらこんな風になってない」
(セリフは間違ってるかもしれないけど、こんな感じ)
要するに、女にモテていても結婚も出来ない男だってこと。

結局、
恋人には適しているが、結婚に向かない男と、
恋人には向かないが、結婚に向いている男がいるということだろうか?

恋人に適していて、結婚にも向いている男にはなれないのだろうか?

映画からだいぶかけ離れた感じだけど・・・

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