ちっちゃくなった海鮮丼。カツオのたたきはオプション340円

インフレの波

30年続いた、日本のデフレも、もしかしたら終わるのかもしれない。
とはいえ、いい意味のインフレではない可能性は大きい。
政府が経済界に要請して、大手企業の賃上げが発表されたが、実際に配るような原資は見つからない。

インフレの原因が、景気上昇によるものではなく、外国からの輸入品の値上がりによるものがほとんどだからだ。
筆頭は、やはりエネルギーだろう。
電気代やガス代の高騰は、石油、石炭、天然ガスの高騰による値上がりだ。
世間では、ロシアとウクライナの戦争が終われば、元に戻るなどと呑気なことを言っているが、いつ終わるかはわからない。

大概、短期決戦で終わらせる予定の戦争は、何年もにわたって長引くもの。
今回のロシアも、短期決戦で終わると予想して始めたようだが、結果は、西側諸国が肩入れして戦争は長引いている。
ロシアは、目的を達成するか、壊滅しなければ戦争をやめないだろうし、ウクライナも西側が武器を供給している限り戦争は続ける。
まったく、終わりは見えず、第三次世界大戦の前哨戦でしかない。
すでに、共産主義国家連合と民主主義国家連合の戦いとなっているのだ。

エネルギーの高騰を元に、すべての価格が値上がりしている。
どんなものの生産にも、エネルギーは関わってくるからだろう。

このインフレは、値段が上がって、お客が多くのお金を支払っても、結局のところ、そのお金の多くは、最終的には、エネルギー代へと支払われる。
結果、得する人は、世界の中のほんの一部であり、多くの人々は貧しくなるだけの構図になっている。
豊かになれるのは、エネルギーを生産できる国や企業でしかないのかもしれない。

ただ、こうした混乱に乗じて、うまく立ち回り利益を上げるのが、頭のいい人たちだ。
だから、エネルギー関連の国や企業だけではなく、世の中の数%の人々も、この機会に資産を増幅させていることだろう。
こうして、地球は、ますます貧富の差が大きくなるが、我が国日本はといえば、徐々にポジションを落とし、世界の先進国から脱落していく道を辿っている。

しかし、日本にはポテンシャルがある。
それが発揮できるか否かは、政治にかかっていると言っていい。
日本企業が力を発揮できる環境を整えることが出来るか?
核融合などの研究費に、十分な予算を与えられるか?
近海に潜む、レアメタルなどの天然資源の採掘に成功するか?
さらには、海の資源を豊かにするために、山の整備を進めることができるか?
日本の農業を正しく復活させて、質と健康により農産物を、自国生産し食料自給率を上げられるか?

見たことのないほど、小さな海鮮丼

それはさておき、いきなり小さな話題に移るが、先日、この愛媛において、数少ない外食場所である空港近くの『えびす丸』に行った。
前回行った時に、鰹のタタキ定食6切れを頼むと、2切れが端の方で、すごく小さかったので、店員さんに訴えたところ、普通の1切れを追加してもらった。
ただ、「小さくてすみません、気がつきませんでしたー!」的な感じではなく、「チッ!」みたいな感じだったので、少し気になった。

そして今回、衝撃的だったので、ここに書いておこうと思った。
今回注文したのは『えびす丸丼』店名の名前がついたメニューというのは、その店の一押しである。
久々に、頼んでみたのだが、、、

来て見てびっくり!

丼が、劇的に小さくなっていた。
「なんじゃこりゃー!」
小どんぶりに、ちょこんと乗った海鮮。

以前は、普通の丼に、それなりの量の海鮮が乗っていたように思えたのだが、これは、いくらなんでも小さすぎるだろ!
ミニ丼以外で、こんな小さな海鮮丼を見たのは初めてだが、今の時代は、これが普通になってしまったのだろうか?
ちなみに、お値段は税込み900円
欧米に出れば、ランチで2,000円以上することを思えば、量が半分になるのは仕方がないことか?

とてつもなく高額な鯖定食

少し前に、鯖定食の店に行った時にも、インフレの波を感じた。
その時のことも、ここに書こうと思う。

ずっと前に、このブログでも書いた、鯖定食の店。
その時、鯖定食は、1,000円以下だったと記憶している。
その際の不満点として、焼きが甘かったということを書いたのだが、今回、試しにもう一度行ってみた。

すると、コロナ禍で、店員さんもお客さんも減っているようで閑散としていた。
席につき、メニューを見た瞬間「ドヒャー、なんじゃこの値段は!!!!」

以前、1,000円以下だった鯖定食が、イキナリ 2,000円に値上がりしていた。
こりゃ、ちょっと、上げすぎだろ!
と思ったけど、まあ、仕方がないので、鯖定食を注文。

若いお姉ちゃんが、「卵焼きもいかがですか〜?」と勧めてきたが、卵焼きが500円というぼったくりプライスだったので、お断り。
卵焼きは、たぶん、築地で売っている、誰だったか有名人のお店みたいなところのヤツっぽかった。
卵焼きがついたセットは、2,500円で、日本のど田舎で、ニューヨークの大戸屋と同等価格って有り得ねーだろ!

で、肝心の味はというと、、、落ちていた。
立て看板にも書かれていたが、今までの鯖が仕入れられなくなり、別のところから仕入れているとのこと。
大きさは大きくなっていて、ぱっと見お得感が増したかに見えるが、お味の方はお粗末になっていた。
これで、2,000円は、完全に有り得ない。
コロナで大変なのはわかるが、これでは、閉店までのカウントダウンは始まっていると言っていいだろう。

価格上げろよ、エベレストフード

インフレの波に揉まれる店舗を紹介したが、最後に書くのは、逆に価格を上げたほうがよいお店。
愛媛に来てから、僕が最もいく外食のお店『エベレストフード』である。

東京にいた時も、ちょこちょことインドカレーの店に行っていた。
大概、どこの店に行っても、味もメニューも同じ感じで、さほど差はない。
きっと、インドカレーの店を行うに当たって、何か、総元締めみたいな人か組織があるんだろうなと感じるほど、まるで、フランチャイズのように同じなのだ。
まあ、それが成功パターンだし、行く方としては安定していて良い。

愛媛でも、エベレストフードは、同じようなメニューに同じようなクオリティーなので行きやすい。
そして、価格が、安すぎるくらい安い。

コロナ前でも、安すぎるだろ!と思っていたが、コロナになっても価格が同じでは、ヤバくね?と心配している。
価格を上げずに、量を減らすとか、質を下げるとかいう、他の店と同じ【ステルス値上げ】を取ってしまったら、行く気が失せてしまう。
なんとか、価格を上げるという選択をしてほしい。

先日行ってみると、お客の入りはある程度戻っていた。
そして、価格は同じ。
ただし、50円のサービス券は廃止していた。
「うん、それで良い」
以前は、スタンプカードまであり、割引のやりすぎで心配だった。

ランチセットの価格は、なんと690円
カレーとナンの食べ放題、サラダとスープが付いている。
これを、せめて900円程度まで値上げしてほしいと、僕は思っているのだ。
質や量を落とすという暴挙に出ないことを祈っている。

まとめ

インフレの波は、全世界に押し寄せている。
その中でも、日本は特にヤバイだろう。
インフレの原因の、ほぼ100%海外依存で、稼いだお金は、引いていく波と共に海外に持っていかれる。
せめて、国内にとどまれば、回転してまた自分の懐に戻ってくる可能性があるが、今回の事案では、それは皆無だ。

政府は、NISAを薦めているが、国内の数百兆円の預金をNISAによって投資に回すと、そのほとんどを海外の株や債権投資に回される。
個別株を選ぶこともできるが、ほとんどの人は、投資信託を選択するだろう。
それも、米国株や債権を多く含んだものを選び、国内株式の投資信託を選ぶ人は少ないのではないかと思われる。

そうなると、今まで国内に眠っていた、数百兆にのぼる預貯金は、海外に流出する。
それが、戻って来れば、もちろん御の字だが、そうは問屋が降ろしてはくれない。
もちろん、勝ち逃げできる人たちもいるとは思うが、多くの国民は、預貯金を減らすというのが、僕の予想だ。

戦後、常に、アメリカに良いように騙され、使われ続けてきた経緯がある。
それでも、まだ、アメリカにお布施を払わされること必至だ。

きっと、ほとんどの人たちは、NISAをやりっぱなしで寝かせておく。
そして、期限がきた時には、大損するというシナリオが見て取れる。
やろうとする人は、自分のお金の行方と動向を、しっかりと見極めていかなければいけない。

預貯金を失ってから、政府に泣きついても、その頃の政府が国民を救えるとは思えない。
日本沈没のシナリオは、着々と進んでいる。

ちなみに、アメリカは利用できるうちは日本を生かしておこうとするが、利用価値がなくなればそれまで。
韓国も、中国も、ロシアも、日本には沈没してほしいと願っている。
そして、政府にも、行政にも、その魔の手は入っていて、ガンでいえば、ステージ3というところか?
技術者が中国に流れ、お金がアメリカに流れ、若者がいなくなり、放っておけば朽ち果てるだけの老人大国になれば、アメリカは日本を見捨て、ステージ4へ。

どうなるニッポン!?

-LUNCH:ランチ, MARK'S BRAIN:思考, MONEY:お金
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