先月(12/23)の大雪のとき

大雪渋滞で、EVって本当に大丈夫なのか?

最近、雪による車のスタックで、そこから、大渋滞になってしまうというニュースが多い。
そんな中、EVって本当に大丈夫なのか?
という疑問が湧いた。

ググってみると、同じように思う人たちや、検証をしている動画などが見つかった。
そのすべての記事、動画で言われていることは、結論、

大丈夫!

と、言っている。
しかし、僕が「大丈夫なんだろうか?」と思う状況とは違っている。

今は、見なくなったが、SUVを買おうと思っていた時、候補の中に『SUBARU ソルテラ』が含まれていた。
EVである。
EVにすることで、電力会社に頼らないオフグリッド山暮らしの実現に近付くかもしれないという考えもあったのだ。
そこで、よく見ていた動画が『EV 1000kmチャレンジ』とか『EVでどこまで行けるか?』とかそういった長距離走行の動画である。(近距離なら、軽トラで良いのだ)
その中で、気になっていたのが、

100km(1時間)走るのに、30分の充電が必要!

というものだった。
動画の中で、100km(1時間)ごとに、サービスエリアなどに寄り30分充電していた。
充電ステーションが埋まっている場合など、次の充電ステーションに行くか、待つかという選択になるが、今の日本の現状では、あまり充電ステーションが混雑しているという状況ではないようだということも分かった。
しかし、気になっていたのが、

電池残量が常に乏しいということである

通常、遠くに行こうとした際、少し減ったからって、すぐに30分の休憩&充電ということにはならない。
やはり、2、3時間は走ってから、疲れてきたので休憩しようとか、電池残量が少なくなってきたので充電しようとかいうのが普通の考え方だろう。
ガソリン車であっても、まだ、ガソリンが2/3もある状態で「ガソリン入れておこう」とは思わない。
1/3程度になってきてから、入れようとするはずである。

EVの長距離走行動画を見ていても、大概は、関東の都心周辺からスタートし、地方へ向かう。
電池残量を、ある程度減らした上で、充電しようとするわけだ。

そんな中、雪による大渋滞にハマったら、どうなんだろう?

と、思ったのだ。

しかし、検証動画のほとんどが、電池残量70%とか80%で検証している。
「いやいや、そんな状態なわけないだろ!」と言いたい。

70%、80%なんて、例えば、東京から出発していたら、まだ、東京を出ていないあたりじゃないの?
東名高速なら、まだ、海老名にもついていないんじゃない?
そんな状況下で、大渋滞にハマることはない。

ハマるとしたら、100km走るのに30分充電している途中でしょう。
電池残量的には、良くて30%、悪けりゃ15%とか、その程度の電池残量で、大渋滞にハマった場合、大丈夫なのか?ということを知りたいのだ。

それを言ったら、ガソリン車だって同じようなものだと思われるかもしれないが、ガソリンや軽油は、それほど困難なく運べる。
ガソリンスタンドまで行ければ、携帯缶を買って、ガソリンを入れて、頑張って運べば、誰かに助けてもらわなくても自力でなんとかできる。
一人で20kgのガソリンを運ぶのは大変だけど、出来ない事じゃない。
自力で出来なかったとしても、レスキューで、持ってきてもらう手段はある。
それに、こうした事態に備えて、頻繁に給油し、常にガソリンをある程度の量、入れておくことも可能だ。

では、EVの場合はどうか?

EVの1回の充電は、30分と決められている。
30分充電して、一度、そこを離れる必要がある。
他に充電待ちの車両がなければ、繰り返しできるが、1回で30分、2回で1時間という時間がかかる。
そう思うと、少しでも走ろうという気になるのは当然で、常に70%、80%で走行しようとはならないだろう。

さらに、ソルテラやbg4xは、1日に2回の急速充電しか出来ない。
となると、低速の充電となるため、30分充電では、大した量は入らない。

雪による大渋滞というのは、予測不可能である。
帰省ラッシュによる渋滞や、観光による渋滞というのは、予測は出来るのだが、雪の大渋滞は、どこで、車がスタックして大渋滞が起きてしまうのか分からない。
そうなると、EVでの充電計画を、どんなに緻密に立てていても、最悪の事態に遭遇する可能性は回避できないと思うのだ。

ググってみても、大渋滞にハマったEV乗りの動画や情報は見つからないので、今のところ経験者はいないのかもしれない。
または、緊急事態すぎて、動画など撮っている場合ではないとか?

これから、どんどん増えていくとは思うが、

一応、EV用の充電CARはあるらしいのだ

ただ、EVが普及していって、あっちも、こっちもEVだったら、いくら充電CARがあっても、追いつかないんじゃないだろうか?
一回の充電に30分もかかっていたら、次の車への充電は最短30分後ということになる。
それでは、充電CAR一台では到底足りず、何台もの充電CARが必要になるが、大渋滞で道が通れないという状況の中、行くだけなら反対車線を通っていけばいいが、そこに駐車して充電するというのは現実的ではない。
そのスペースがないからこその大渋滞なのだろうから。

その点、ガソリンや軽油なら、車一台に対し20Lを給油するのに数十秒である。
次々と燃料が足りない車に給油していけるし、その燃料の調達もガソリンスタンドから行けるため、出動時間は短時間だ。

近距離だからとか、いつもの通勤30分だからとか言っても、通勤途中に大渋滞に巻き込まれたという人もいたことを思うと、買い物や通勤で電池容量の少ないEVでハマりたくない。
都会であれば、なんとかなりそうな気もするが、田舎の国道でハマったらヤバそうに思う。

そう考えると、検証をするまでもなく、EVにするには、まだまだ先だと考えた方がいいだろうな。
というのが、僕の結論である。

-MARK'S BRAIN:思考, VEHICLE:車
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