一般的なキリスト教式では、新婦父の出番は、バージンロードを一緒に歩き、新郎の元まで連れてくるという役目がある。
この時、式場や教会によっても違うが、下記の2パターンが多いと思う。
新婦と新婦父がバージンロードの中程まで来たら止まり、新郎は前を向いて、新婦だけが、新郎の元へ歩み出るというパターン。
新婦と新婦父がバージンロードの中程まで来たら、新郎と新婦父が一礼して、新婦の手を父がそっと新郎の元へ差し出して、新郎が受け取り、新婦は新郎の元へ行くパターン。
このシーンでは、希望としては2つめのパターン。
1つめの新婦が父を置いて、進み出るのはスマートだが、ちょいと寂しい。
2つめのパターンで「新郎に託す」というシーンがある方がいいだろう。
と、ここで、ぜひ、一つ取り入れて欲しいことがある。
そのままでも、「娘を宜しく」シーンとは、なっていると思うが、その前に、新婦父には、新郎に対して握手を求めて欲しい。
理由は、やはりスキンシップというとチープだが、男同士の固い握手は、指切りげんまんような意味を持ち、約束を必ず守るという誓いとなる。
挙式内では、新郎と新婦がお互いに結婚を誓い合うが、新郎と新婦父の間にも無言の誓いが築かれるシーンとなるだろう。
挙式をしている時点で、新婦父は、新郎に対して娘を託しているし、信じているとは思うが、最後の最後に、「娘を本当に宜しく、頼むぞ」という思いを、右手に込めて、新郎に手を差し出して欲しいのです。
そして、受ける側の新郎も、新婦父のその思いを、右手をギュット握ることで受け取って欲しいのです。
日本人は、あまり握手をしませんし、特に固い握手というのはしませんが、この時ばかりは、男同士の固い握手をして欲しいのです。
握手をするとき、一瞬でもいいから、相手の目を見て、目で語りあってほしいのです。
このシーンは、当然、素晴らしいシャッターチャンスにもなりますし、列席者全員が間近で見て、その雰囲気を肌で感じることが出来ます。
生半可な気持でいれば、それは、周りの人たちに伝わってしまいます。
もちろん、生半可な気持で結婚する人なんていないでしょう。
だからこそ、このシーンは、男と男の熱いシーンとなり、列席者の記憶にも残る瞬間となるはずです。
ぜひ、やってみてください。-----