これは、当然、右なんですけど、いくら教えられても、頭で分かっていても、当日「あれっ、どっちだっけ?」と、分からなくなってしまう新郎は、たくさんいます。
式場では、「お箸を持つ方です」とか、逐一、介添えさんやアテンドさんが、「こっちです」と、指示したり、さらには、体ごと持たれて、誘導されたりすることも多々あります。
そうしたシーンを見るたびに、「子供扱いだな。。。」と思ってしまいます。
そこで、迷わないために、というか、本来の役目を忘れないために、思い出すために、右である理由を新郎新婦にお伝えしています。
新郎が右にいる理由は、新婦を守るためです。
私は、新郎が自分の立ち位置が分からなくなったとき、こう言います。
「剣を持て!」と。
利き手の話がありますが、その話は、後でするとして、右利きであれば、剣を右手に持つはずです。
そのまま、抜いて戦うことが出来る位置は、右です。
こうして、言葉として聞くと、「逆に分かりにくい」と、思われるかもしれませんが、立ち上がって、本当に、敵から妻を守ろうとしてみて下さい。
右手に剣を持ち、左手は彼女をかばうようにするでしょう。
そうすれば、必然的に、自分が右に行かざるを得ません。
本来、右にいる理由は、妻を守るためです。
だから、本来の意味を知り、常に守っていく事を考えながら行動してもらいたいのです。
「でも、今時、敵なんて出てこないし、結婚式にいないし」そんな風に思う人もいるかもしれませんが、では、なぜレディーファーストを日常でもするのか?
レディーファーストも、女性を守るためにやっているんです。
敵という相手だけでなく、男性は常に女性を守る。それは、いつ何が起こっても守れるように、体制を整えておくことが必要なんです。
「危険なことなんてあり得ない」と思ってしまうのは、日本人の平和ボケとしかいいようがありません。
では、左利きの人は?
という疑問がわきますよね?
こんなことを聞いたことがありませんか?
「子供が、左利きだったら、右利きに矯正する」というもの。
現代では、やっていないと思いますが、昔は、行われていたことだと思います。
でも、現代にも通じるのが、インドなどで、言われている「右手は食事をする手、左手はおしりを洗う手」
これには、利き手は関係なく、右手を左手の役目を明確にしています。
ここからは、私の持論ですが、インドなどの教えのように、本来、右手の役割と左手の役割があり、昔、日本でも言われていたように、左利きは異形の一種であって、右利きに矯正することが必要だというのは、正しいのではないのかと考えています。
さらに、顔も左右によって、見える表情が違うのですが、ほとんどの人が、右の方がキリッとした顔をしていて、左の方が優しい顔をしているのです。
そう考えると、右に男性が立ち、左に女性が立つことも、理にかなっているのです。
そんなうんちくはさておいても、左利きの人たちには、このセリフは無意味ですが、
覚えておいて欲しいのは「剣を持て!」ということです。
ウェディングにおいて、新郎は、添え物ではありません。
妻を守るという、立派な使命があることをお忘れなく。
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