山暮らしというのは、一般的には、山に囲まれた場所に住んでいることを言うと思われる。
もちろん、僕も山に囲まれている。
しかし、山というのは標高が高いので、視界が開けている場所も存在する。
それでも、一般的な山暮らしの場合は、見えるのはTHE田舎という風景だろう。
ポツポツと点在する集落、広がる田んぼとか、そんなところではないだろうか?
山暮らしをしていながら、街の夜景が見えるというのは、果たしてそれは山暮らしと言えるのだろうか?
とも思うが、そこが山なのだから、やっぱり山暮らしで合っているのだろう。
前置きが長くなったが、僕は山暮らしをしているが、見える景色は、そこそこ街の景色である。
今、住んでいる小屋からは、それほどでもないが、それでも、夜景が見える。
新しい家が立つ場所は、もっと夜景が見える。
ってことは、ヒルズみたいな?いやいや、そんな風ではないが、景色が見えるということは、実は、いいことばかりではない。
山探しをしているときに、一つのデメリットは発見していた。
その一つは「音」である。
音というのは、上に上がっていく。
景色が全く見えないようなところであれば、聞こえるのは風で葉が擦れる音や、鳥のさえずりくらいなもので、騒音とは無縁かもしれないのだが、街の景色が見えるところでは、実は、かなり離れていたとしても、車の音が聞こえるものなのである。
知らなかったでしょ?
僕も知らなかった。
ある、絶景が見渡せる丘の上に立った時に、遠くの車の音が聞こえてきて「こんなに離れているのに、こんなにもハッキリと聞こえるのか」と思ったのだ。
現に、ここにいても、遠くの車の音が聞こえる。
ただし、街を走る程度の車の音は聞こえず、峠に上るスポーツカーのアクセル全開音が聞こえるくらいなのだが。
それでも、距離にして3,4キロも離れているのにだ。
そしてもう一つは、光である。
夜景が眩しいわけではないが、夜景の中には眩しいくらいの光を放つ施設があるのだ。
その筆頭は、野球場やサッカー場など。
この照明灯は、なかなか明るい。
下を向いてはいるのだが、それでも、かなりの光量である。
ただ、今回の問題は、これではない。
予期しなかった施設、ゴルフ練習場である。
朝6時から夜11時まで営業している。
そのため、当然、照明があるのだが、この照明、下を向いているものもあるのだが、やっぱり、球を上に飛ばすだけあって、上を向いている照明もあるのだ。
通常、上を向いている照明は民家を照らしてはいないので、誰の迷惑にもならないはずなのだが、その上の方に住んでいる僕には、とっても眩しい光になってしまう。
とはいえ、ゴルフ練習場までの距離は、10km以上離れているのだが、それでも、夜は気になる程、特に、夜11時前に寝ようとして明かりを消した後、外を眺めると、結構な光量でこちらを照らしている。
当初は、球場などの運動場の明かりかと思っていたのだが、双眼鏡で光と建物の特徴をよく確認して、地図で方向を調べ、候補と思われる施設を見て回ったことで、ゴルフ練習場だとわかった。
そこで、ゴルフ練習場に直談判しに行った。
と言っても「眩しいんじゃコラ!」などと言ったわけではなく、あくまでも「お願いできませんかぁ?」くらいなんだけど。
それから、10日ほど経って、照明設備の会社から連絡があり、上向きの照明を全て下向きにしたとのこと。
確認してみると「おぉ、確かに眩しくなくなっている」
<Before>
<After>
写真のど真ん中の光が、それ。
時間帯が違う(Beforeは夜、Afterは朝)ので、周辺の明かりが違っているけど、全体の明るさは同じ感じなので、比較できると思うのだ。
これで、一つ、ずっと思っていた問題が解決できた。よかった。
P.S
喜んでいたのもつかの間、連絡をもらった時は、かなり減光されていたのに、数日したら、また明るくなっていた。と言っても、最初よりもだいぶ良くはなっているけど。
まあ、やりすぎたので、少し戻したのだろうけどね。
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