昨夜、指を削いだ際、この傷を『なにで』『どうやって』カバーしておくかということについて、一瞬で頭をよぎったのが、奥さんが以前、大きく腕を擦りむいてしまった時に行ったという
ラップとワセリンの創傷治療
だった。
これは、今までの傷の手当ての常識からすると、ほとんど正反対と言っていい治療方法で、
- 消毒しない
- 体液をガーゼなどに吸収させない
- 乾燥させない、通気しない
そして、毎日、傷口と周辺を水で洗って、
ワセリンを薄く塗ったラップで覆っておく
というものだ。
この治療方法を行ったことで、奥さんの腕の傷は、跡もなく綺麗に治っている。
指を【削いだ】と書いたが、実は、昨日の時点で、削いだというには、切った部分が大きすぎると思っていた。
昨日は、ほとんど見ていなかった傷口をよくよく見てみると、やはり、削いだには削いだのだが、その量は、
指の先をがっつり切断した
と言った方が正確であることがわかった。
「こんなことなら、切り落としたカケラをくっつけておけばよかったか?」とも思ったが、今となっては、後の祭りである。
先っぽのない指を見ると、思い出したのは父のことである。
「おっとさも、右だか左だかの人差し指の先が、無かったなぁ・・・」と思い出した。
確か、工場の仕事で、プレスでスッパリ落としたんだっけ?
僕も、10代の頃、近所のプレス工場でバイトをしている時、持っていた鉄板が滑って、左手の手首を切ったことがある。
危うく、脈を切るところだったのを思い出す。
今回の怪我程度で、生命の危機が訪れることはないが、こうして怪我や病気をすると「いろんなことを思い出すものなのか?」と、思った。
よく言われる、
死の直前、人生が走馬灯のように頭の中を巡る
というほどのものではないが、なんだか、色々と思い出すことがあった。
そうそう、今回の治療方法は、このサイト【新しい創傷治療】で詳しく載っているので、興味のある方は見てみて、いざという時のために、うっすらと知っておくといいかもしれない。