山に戻って来たら、ほんの二週間で新芽がわんさと顔を出していた。あたり一面は、新緑の黄緑色に染まっている。真夏の深い緑色と比べて、光が透けるので眩しさを感じるほどだ。この黄緑色に、全体が包まれている。小屋の中にいても、180度ガラスなので、新緑が常に目に飛び込んで来る。昔、軽井沢で感んじた、緑の中の心地よさが、今ここにある。 「みんな、こうした環境の中で暮らせばいいのに」と思うのだが、どうして、キツキツに暮らしたがるのだろうか?東京などの都会なら、そこにいる目的がある。だから、環境を犠牲にしても、そこに止ま ...