会社経営だけでなく、どんな時でも、人の絡みというのは面倒なものだ。
たまたま、そこに集まった人たちだけがまとまればいい時もあるが、そうしたチームは、神が与えたものか、はたまた、それぞれがその中で、自分の役割を的確に認識したり、その役割に対して責任感を持ってやりきろうと決意した時に起こる。
例えば、学生時代から続いているバンドのメンバーなどは、いい例だろう。
自分は、本当はギターをやりたかったけど・・・ベースになった。
それでも、ずっとベースとしてやり続け、最終的には、ベースでよかったとなっていれば素晴らしい。
しかし、会社の人事というと、そううまい具合にはいかない。
理由は、2つ。
- 神ではなく、俺が決めることになっているから
- 本人にギターからベースで生きていく決意がないから
幸いにも、僕が経営しているのは、写真撮影の会社なので、ほとんどのスタッフは「写真撮影がやりたい」人たちが入ってくる、だから、最初から、みんな「やりたい仕事に就く」ってことだし、小さな会社なので、撮影がやりたいのに経理に回されたとか、雑用ばかりとか、そういうことがない。
「さっさと、撮影ができるようになってくれー」というのが、僕の望みなので、利害が共通しているのだ。
それでも、僕は、過去にこんな失敗をしている。
「おっ、こいつはいいじゃないか!」と思った若者を採用した。
「よし、よし、俺が一人前にしてやろう!」と気合を入れて指導し始めた。
しばらくすると「会社辞めます」と言って、彼は退職した。
これは、理由2に当てはまるが、理由1でもある。明らかに人事の失敗だった。
今までも、小さい会社ながらというか、小さい会社で社員の人数が限られているからこそ、人事を考えて、考えて考え尽くさなければいけなかった。
そこで、うまくいっている時と、失敗した時のことを考えてみると、あることがわかってきた。
それは・・・
人には、それぞれのカラーがある。
そして、
違う色同士は、うまくいく。
さらに、
カラーが変化したり、混ざったりする。
最後に、
ゴレンジャーカラーにすると、チームがうまくいく!
って、ことだった。
さっきの、僕の失敗事例は何かというと、
人は「同じカラーの人が好き」ってことなんだ。
僕は、チームの中では「RED」なんだけど、僕がいいと思った彼も「RED」気質だった。
さらに、僕は、他の色に染まらない性格をしているんだけど、彼もそうだった。
だから、同じチームの中に「RED」が二人になってしまったんだ。
結果、それが失敗の原因だったと思っている。
じゃあ、どうすればよかったというと、その彼を別のチームに入れるのがよかったと思う。
リーダーが「RED」じゃなくて、「BLUE」や「RED&Other」だったら、彼の「RED」気質がチームで発揮できたんだろうなぁ・・・と。
そういうわけで、今では、求人するときに「何色が足りないか?」で考えるようになった。
今回はこの辺で、また、応用編を書いていきますね。
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