いやいやいやいや、本当に、ポートレートフォトグラファーという職業はイイ仕事です。
毎日のように、いい女に囲まれて、撮影を楽しんでおります。
ポートレートフォトグラファーと言っても、
大きく2種類ありまして、「商業写真」と「営業写真」というのがあります。
商業写真とは、写真を第3者に売ったり、広告用に撮影したりする人です。
モデルは、主に芸能人やタレント、プロモデルです。
商業撮影も、普段会えないような人に出会えるので、
とってもおもしろくて、モデルのプロ意識を感じることが出来たりして、
すっごく良いのです。
が、いくつか欠点がありまして・・・
1.マンツーマンで撮影できない
色んな人が介入しているので、思った通りに出来なかったり、
撮影中は、もちろん2人だけでの撮影には、基本ならないんです。
モデルとの親密度は、魂の結合レベルまでは行かず、
魂のふれあうレベルまでが通常です。
2.技術的な仕事が大半を占める
相手はプロなので、モデルの個性を引きだしたり、
良いところを探っていったり、心理的な部分を動かしたりするのは、
あんまりありません。
良いモデルだと、モデル自身がすべてをやってくれちゃうので、
僕の方が逆に乗せてもらっちゃうほどです。
3.駄目なモデルは、超やっかい。
駄目なモデルは山のようにおりまして、
こうした3流モデルは、かなり大変です。
一応、プロ意識はあり、仕事もそれなりにしているので、
自分のやり方って言うのがありまして、
まあ、「悪いクセ」と呼んでいますが、
本当に苦労します。
僕のやり方は、徹底的にダメ出しして、
1から改善していくのですが、
1まで戻すのが大変なんですよねー。
最後には、大体なんとかなるのでいいですが・・・
僕が日々やっているのは「営業写真」です。
簡単に言うと、写真館のような仕事なんですね。
お金をもらって、その人の写真撮影をするというやつです。
この仕事で大変なのは、
相手が「ズブの素人」であるということ。
*ブスの素人ではありませんよ。そんな方もいらっしゃいますが・・・
一般的な写真館だと、「人」ではなく「衣装+顔」として撮影します。
身体や顔の角度はポーズとして固定して、あとは「はい、笑って」という具合です。
でも、なかなかみんなが満足のいくものは撮れないようです。
みんな、技術やセンスを磨こうと必死ですが、
僕は、めんどくさがり屋で不精者、さらに疲れることは嫌いですし、
頑張るなんて死語と思っていますから、
そんな大変で面倒で頑張らなきゃならないことは「お客がやればいい」
と思っているわけです。
そこで、開発したのが「アリアスタイルアップレッスン」です。
素人をプロモデル並みに変化させるには、
素人でも分かるように教える必要があって、
素人でも理解できて、すぐに行動できることが大事ですから、
そこに集中して開発していったわけですね。
さらに、克服しなければいけない点が、「客面(きゃくズラ)」です。
どうも、世の中「金を払うヤツが偉い」なんて事になっています。
もともと物々交換から始まって、その中間にある物がお金というだけですから、
サービスや商品を提供する側とお金を払う側は対等なのが当たり前。
極端に言えば、金なんてタダの紙と数字なのに対して、
物やサービスは、リアルに命に関わったり精神に関わったりするものであって、
そっちのほうがよっぽど価値があるわけですから、
提供する側の方がエライといっても過言ではありません。
しかし、アリアに訪れるお客さん達は、
ほとんど全員と言っていいほど「客面」しないんですよね。
実にすばらしい!
そんなお客さんばっかり来ている・・・わけではありません。
実は、アリアスタイルアップレッスンの中に、
「客面」しなくなっちゃう秘密が隠されているんですよー
これは、やってるスタッフでも気がついてないかもしれないですけどね。
話が飛んでしまいました。
そんなわけで、素人さんの撮影は大変です。
しかし!楽しいことは満載。
まず「素人」というのは良いところがあります。
なんといっても「スレ」てない。モデルとして初々しいです。
時間もたっぷりと撮影のために取ってあり、
撮影をうまくいかせるためには、仕事をガッツリ休んでくるくらい気合いが入ってます。
さらに、アリアでは、撮影に集中できるように
スタジオはクローズ空間。
モデルと僕は、2人きりです。
メイクさんやスタイリストさん(いる場合)は、
ワイヤレスで送られてきた画像を別室でチェックします。
音声や映像は飛びませんから、好き放題やれます。へっへっへ
撮影時間は、レッスンも含めて最低でも1時間半。
1時間半、2人切りで、それも、ほとんどの時間で見つめ合ってます。(カメラ目線ってやつですけど・・・)
さらに、スタジオ内のPCでも、リアルタイムで画像をチェックできますから、
その時のセリフは・・・「キレーイ、私じゃないみたーい」という
若干、自分に酔いモードです。
酔ってしまえばこっちのもの・・・なんて。意味違いますけど。(^_^;)
それが分かると、乗ってきます。
普段、ごく普通の女性なら「キレイだよ」「可愛いねー」とか
言われませんが、ここでは連写のごとく言われます。(ウソは言いません)
(そうでないときは、厳しいダメ出しが連写されます。(>_<)) そんな感じで、時を過ごしたら、なんかちょっと親密な気分になっちゃうものです。
良く撮影するときは恋人になった気分で。
と、いいますが、まさにそんな調子です。
なので、毎日恋している気分ですかねー
この人のキレイの為に全力投球!って思っているしね。
そんな感じで撮影しているのが、僕のお仕事だというわけです。
お仕事自慢コーナーでした。