笑顔を撮る

知り合いのフォトグラファーからメールが来ていた。
「笑顔を撮る」という話題で・・・

>何かここ数日色々考えてて思った。
>ただ笑えば・笑顔が出ればいいって訳じゃ無い、って。
>綺麗に笑えてればいいって思ってたけど。

ということで、心からの笑顔はどうしたら出せるか?
という問いに、一筆したためたので、それをブログに転載してみました。

表情は感情の動きによって出てくるんだけど、
感情を動かすためには、感情が動く出来事が必要なんだ。

最も簡単な手法は「感情の伝染」
自分が楽しかったり、嬉しかったりすると、
その感情が相手に伝わって、
目の前の相手も、楽しくなったり、嬉しくなったりしてしまうと言うもの。

これは、量子物理学の原理で証明できるらしい。

まず大前提として全ての物質は、元は同じ物質から作られている。
これは、先進国の人なら大体周知の事実。

これは、目に見えない物質も物質と呼ばれないものでも、
世の中に存在する全てに当てはまる。
これは、ちょっと分かりにくいけど、まあ、「ふ~ん」って感じでいいと思う。
魂とかオーラとか波動とかってことかな。

で、全ての物質は完全に独立しているわけではなく、
なんとなく、こっちはコレであっちはアレというふうに区別している。
人間の身体も、髪の毛が身体にくっついる時は自分だけど、
抜け落ちると自分じゃない。
じゃあ、抜け落ちそうにくっついているときは?
抜けているのに、他の髪に絡んでいるときは?
と、結構あいまいなのだ。

そこら辺が押さえられたら次。
全ての物質や物質でない存在している物全ては、
互いに粒子の交換をしているそうだ。

強く接したり、長く接したり、
すると、粒子の交換は活発になる。
そのため、交換が頻繁に行われている物質同士は、
その構成が似通ってきたりする。

これが、夫婦が似てくることや
飼い主とペットが似てくる、
良いものに触れていると自分も良くなってくる、
など。

さらに、似たもの同士は引きつけ合い
結合しようとする。
恋人や夫婦、友人、コミュニティーなど。

さて、次は、いよいよ写真の話。

自分(撮り手)が相手(モデル)と強く接しようと思ったり、
自分の想いを相手に強く投げかけたりすると
相手に対して多くの粒子を投げかけることになる。
(歌い手や演奏家が声や音に乗せて発するのと同様)

その想いが、喜び・幸せ・楽しさなどを投げかけ続ければ、
相手は、その想いに徐々に満たされていく。

しかし、困難な問題が1つ。
自分自身も簡単に、喜び・幸せ・楽しさを
増幅できないこと。

そこで、相対の原理(だったかな?)そんな仕組みを使ってみる。
それは、マイクがスピーカーになったり、
スピーカーがマイクになるのと同じように、
入口と出口は、ひっくりかえしても使えるという原理。

この仕組みは、人生を生きる上で
最も「使える」原理の一つなんだ。

どう使うかというと、
感情 → 表情 が無理なら。
表情 → 感情 というふうに動かしていく。

なので、わざと「タダ笑う」だけでも
感情を動かすスイッチとして役に立つというわけ。
コレを実践しているのが、インドかどっかでやっている「笑うヨガ」というやつ。
朝、海辺に行って「タダ笑う」だけ。
それで、1日Happyになっちゃう。

ということで、僕が実践しているのが、
撮影しながら「アハハッ」って笑うだけ。

自分も楽しくなっちゃうけど、
それが相手に伝わり、相手も楽しくなっちゃう。

理屈は難しいけど、
車の仕組みを知らなくても車を運転できるのと一緒。

そんなわけで、ダメだと思わずタダ笑ってみよう!

-WORK:撮影