Markの山暮らし日記【愛媛のポツンと一軒家】

Mark's LIFE

山の上に屋外トイレを建築する

標高550mの地点での、大まかな整地が終わった。
中央を切り開かれた平地と、その土を盛ったであろう左右の丘。
その丘の上部を崩して平地を作り、さらに、斜面を削り三つの平地が完成した。

斜面を切り崩した平地に、製材機と資材を置くための屋根だけの建物を建てるのだが、その前に、屋外トイレを建築する。
どんなに自然のままを生かした場所であっても、人が出入りする場所に必ず必要になるのがトイレである。
飲み物や食べ物は持って行けばいいが、トイレはそうもいかない。
『そこら辺』という選択肢もあるが、それが容易にできるのは男性の小だけだ。

ちなみに、しばらく前までは、大もそこら辺でやってはいたが、暖かくなるにつれ虫が出てきて、しゃがんでいると刺されたり噛まれたりするようになった。
そのため、春先から、わざわざ山を降りてトイレに行っていたのだ。
自分一人ならまだしも、人が出入りするとなると、そうそう上がったり下がったりは出来ない。

ということで、最重要施設であるトイレの建築から始める。
今日までに出来ているのは、柱を立てるところまで。
建築構造は、いつも通り『掘立て構造』である。

掘立てから石場建てに歴史上変化しているが、あえて掘立てにする理由は、木が腐っても、その時に修復すれば良いという単純な理由と、一人での作業では、石場建てでは、柱を建てたまま支えるのが困難なため、土を掘って建ててしまうという考えに基づいている。

トイレだけなら、とても小さい建物で良いのだが、機械が入って作業をすることを考えると、ユンボが入れるよう程度の幅が必要だった。
そのため、今回の建物は、2.8m x 4.8m程度になる。
今、僕が住んでいる小屋の大きさが、2.7m x 4.5mなので、トイレよりも小さいところに住んでいるというわけだ。

アメリカでは、タイニーハウスといって小さい小屋暮らしが流行っているようなのだが、人間、思った以上に小さい場所でも暮らしていけるという証拠かもしれない。
ただ、これが、住宅密集地やアパートなどであれば、難しいかもしれない。
小屋自体が小さかったとしても、外に広大な敷地があればこそなのである。

現に、僕の小屋の横には、屋根だけの屋外ダイニングキッチン6m x 6mがあり、逆側には、8畳のクローゼットとして使っている小屋が一棟ある。
そして、見渡す限りの山と森が広がっているのだ。

それはさておき、暑すぎて、作業が捗らないが、なんとか、トイレの建築を進めて行きたいと思う。

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