春、しなびたジャガイモを、畝を立てる前に畑に埋めておいた。その後、その上に畝を立ててしまったため、埋めたジャガイモの種芋は、随分と深いところに埋まってしまった。もう、芽が出てくることはないだろうと思っていたのだが、なんと、およそ50cm下からニョキニョキと目を伸ばして地上に顔を出したのだ。 それからは、ぐんぐんと葉っぱを伸ばし、誰よりも成長していった。おかげで、畝を立ててから種をまいたほうれん草は、日光が当たらず、ちっとも収穫出来ぬまま花が咲いてしまった。 「まあ、ジャガイモが採れればそれでいいや」と、思 ...