人生初、最強の「凶」

『おみくじ』

やたら滅多に引くものではないが、あると、引きたくなってしまう。
それが「おみくじ」だ。

僕は、今までは、1年に1回、初詣の時におみくじを引くようにしていたのだが、だんだんとその習慣が薄れ、今では、なんとなく適当に引くようになった。

しかし、そのなんとなく引きたくなった時が、神様・ハイヤーセルフ・守護霊・天使なんぞと言われる方々からのメッセージかもしれないという思いもあり、適当に引いてみることにしているのだ。

特に、おみくじは、神社によって種類が違うので、その神社の特徴を見る事も出来て、なかなか面白い。

今回は、東京赤坂の『赤坂不動尊』
こんなところに!?と、思えるような、いかがわしささえ漂う繁華街の先、ビルの間に赤坂不動尊はあった。
目指して行ったわけではなく、赤坂の歯医者さんから、青山一丁目まで歩こうと思い、テクテクと歩いていたら見つかったのだ。

不動尊なので、神社ではなく『寺』である。
入っていいものなのか、ダメなのか?恐る恐る奥へと進んでいった。
そして、ビルの1階、自動ドアを入ると・・・

えっ!?ええっー、こんな風でいいのか?

と、ちょいとびっくりしたのだが、ビルのロビーに、本堂がドドンとあった。
ロビー全体なら、まだお寺感があるのだが、ロビーの一角という感じなので、かなりの違和感がある。

まあ、それはいいとして、お参りをして、護摩に願掛けをし、おみくじを引いた。
お寺だが、おみくじが置いてあった。
考えようによっては、お寺で引くおみくじにレア感を感じる。

人生初、最強の『凶』

今までの僕の人生の中で『凶』を引いたことは一度もなかった。
一番多いのは、ほとんどの人がそうだと思うが『大吉』である。
ほとんどの人は、大吉が出ると嬉しい。
昔、若い頃は、僕も大吉が一番良いと思っていた。
しかし、おみくじの結果と、引いた後の人生を比較していくと、恐るべき事実がわかった。

大吉が最も運勢が悪かった

のである。
どうしてなのか、検証と研究を重ねてようやくわかったことがある。
大吉には、いいことしか書いていない。
それは、誰もが承知の通りだと思う。
いいことしか書いていないので、いいことばかりが起こるよう思える。
しかし、実際には、そうではなかった。

では、吉や小吉の時はどうだったか?
こちらは、いい事も書いてあれば、よくないことも書いてある。
そんなおみくじ後の人生を振り返ると、大吉の年よりも良い人生を送っていた。

なぜか?

人生は、行動してナンボ

大吉が出たからといっても、今までと同じ行動をしていたら、当然のことながら、今までと同じ人生がそこにあるだけだ。
だが、僕は、小吉や吉が出た際、そこに書かれている戒めを肝に銘じ、それまでの行動よりも、さらに、気を引き締めて人生を送る心構えをしていたのだ。
そう、

心からおみくじを信じていたのである

よくないことが書いてあると「そうならないように注意して行動していこう」とか、「気を引き締めて1年を送ろう」とか、運勢の悪いおみくじが出た時の方が、気合が入っていたのである。

そのため、1年を振り返った時、行ってきた行動が反映され、結果として、大吉よりも運勢が良くなっていたというわけなのである。

「それなら、大吉の時も気合を入れたらいいじゃないか?」
と思うでしょ。

その通り!

このおみくじの仕組みが解明されてからは、大吉が出ても「安泰だ」と思うことなく、気にせず過ごすことにしたのだ。
そして、1年に1回おみくじを引いて、その年の運勢を占いというようなことをやめたのである。

今回も、そんな風に気軽におみくじを引いた。
すると

人生初の『凶』が出た

「お〜!」と、思わず唸ってしまった。
最初見た時は、『吉』という見慣れた文字が見えなかったので、どこに書いてあるのかわからないほどだったのだが、やがて『凶』という文字を見つけた。

内容を見ると『転居』以外は、すべていいことが書いてない。
「すげー!凶ってこんな感じなんだぁ」

まあ、もう今では、何が出ても、あまり気にしないようにしているので、実際、最強の『凶』とはならないかもしれないが、それでも、やっぱり、今回は、信じたい。

最強の『凶』の威力を

-GOD:神さま, MARK'S BRAIN:思考, MARK'S LIFE:日常