Markの山暮らし日記【愛媛のポツンと一軒家】

Mark's LIFE

チャイナ・シンドローム(1979年アメリカ)

タイトルを見ると、中国の話題なのかと思った。
1979年の中国って、どんなだったんだろう?
そう思って見てみることにした。

しかし、見てみると舞台はアメリカ。
中国なんて全く出てこない。

ストーリーは、原発事故に関するものだった。
原発で、手抜き調査が行われていて、
施設の破損があるにもかかわらず、
調査されていなかった。

そのため、事故が起こる可能性が高くなっており、
もう少しで・・・

チャイナ・シンドロームになるところだった。

チャイナ・シンドロームとは、
原発の冷却水がなくなり、
炉心が露出して、原子炉が溶けてしまい、
そのまま、重力に引かれて下へ。

仕舞いには、地球の反対側の
中国へ到達することを比喩した言い方だった。

この映画の中では、
「なにかおかしい・・・」
と、感じた現場主任が調べてみると、
施設の不具合が見つかった。

しかし、報告書のX線写真には問題がない。
だが、それはねつ造されたものだったことに気がつく。

それを暴露しようとするが、
阻止され、世間には何事もなかったように報道される。

この映画を作ったときには、
現実に起こってしまうとは、
きっと、誰も思わなかっただろうが、
実際には、チャイナ・シンドロームいや、
ブラジル・シンドロームとなることが日本で起こるとは。

日本という国は、つくづく「核」に好かれているのだろうか?

いや、そんなことではなく、
アメリカでも、ロシアでも、日本でも、中国でも、
世界中の原発でこうしたことが行われているだろうと予想する。

事故が起これば大損害はもちろんだが、
事故が起こらなくても、
原発を止めなければならないとか、
大がかりな点検が必要だとか、
部品の大規模な補修が必要だとかなれば、
莫大な金が掛かり、
停止している間も、膨大な損失を産む。

それを、防ぐために徹底して隠蔽していくことが行われているのだろうとおもう。

この映画は、フィクションではあるが、
今回の原発事故が、まさに、人災と言われるゆえんが
この映画の中に垣間見えているような気がした。

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