おっと、停電だ!

今日は、雨がパラパラと降り、夕方から夜にかけて風が強くなった。
佐川急便さんから荷物が届いたが、大きいトラックで来たため、山の麓まで取りに行く。
麓の方が風が強い。
山にいるほうが風が強いイメージがあったが、東・南・西と三方を山の尾根と木々に囲まれているせいか、ウチの山にいる方が平地にいるよりも風が弱いことを知った。

この風が原因なのか、ちょうど夕食を食べようと、手を合わせて「いただきます」と言った瞬間に、すべての電源が落ちた。
一瞬何が起きたのか分からなかったが、周りを見渡すと、すべての電化製品のパイロットランプが消えていて、ブレーカーを確認すると上がったままだったので、停電であることがわかった。

「ちょうど、メシ食うところだったのに」と思ったが、まだ、真っ暗ではなかったため、停電対策は、メシをゆっくりと食べてからやることにした。
暗くなっても、スマホやヘッドランプの明かりがあれば、机のすぐ下にあるDC-ACコンバーターを出して、外に置いてあるJくん(軽バン)のバッテリーに繋いで電化製品を使うことは容易だから、何も焦ることはないのだ。

それに、電化製品がまったく動いていない環境を、味わってみるのもいいと思ったし、考えてみれば、すぐに動いてくれないと困るような家電など、何もないことにも気が付いた。
「コンバーターを繋げたって、一体、何を動かしたいというのだろう?」そう思ったので、何もしなかったのだ。

しかし、残念ながら、停電を味わうことは、ほぼ無いまま復旧してしまった。
ほんの数分で電気が通ってしまったのである。

停電のまま何日も過ごさなければならないとなれば、様々な弊害が出てくるのだろうけど、夕方から朝までを考えたら、実際、家電など何もなくても困ることはないと思えるいい経験だった。

東京にいた20年間のうち、港区と千代田区というど真ん中で17年間過ごしてきた。
この間、停電というものは、一瞬たりとも経験したことがない。
大震災の時であっても、どんなに多くの地域に停電が発生しても、港区・千代田区・中央区という辺りで停電ということが一瞬でも発生することは、国家の損失に繋がる可能性があるから、何をどうしているのか知らないが、きっと、他の地域にはない特殊な何かが施されているように思える。
もちろん、勝手な想像に他ならないが、そのくらい何があっても停電などしたことはないのだ。

現代社会では、電気というのは必須のエネルギーである。
しかし、人間が生きるという点においては、電気というものは絶対に必要というわけでもないような気もした。
大震災の時、各地で停電が発生したり、計画停電が行われていた。
その時、電気を消して、夜を楽しむというようなことが言われていたように思う。

人間を、自然界の一部だと思えば、24時間電気を使って生きるという方が、不自然にも思える。
もっと、電気を使わない生活もいいんじゃないか?と、考えさせられる出来事だった。

-HOUSE:家, MARK'S BRAIN:思考